


現代の学校教育は学力向上を図るのが精一杯で、感性や道徳性、協調性といった精神性の部分を養う場が少ないという問題が指摘されています。このような背景から、「学問だけでなく、調和のとれた人間性を育む教育を受けさせたい」という声を多く聞くようになりました。
本校の中高一貫教育では、知性のみでなく、感性・道徳性を重視して、人間性を調和的・全面的に発展させる「全人教育」を行っています。これにより、「知・情・意」のバランスが取れた教育が可能になります。
中高一貫教育では、中学校と高校の教育課程を調整し、重複部分を省く事で、内容が濃くレベルの高い一貫性を持った6年間の教育プログラムが可能となります。こうした環境の中で、着実に勉強する習慣と豊かな感性を身につけながら、子どもたちはゆっくり自分の進路を考えることが出来ます。そして、6年間「同じ目的を持った仲間たち」と過ごすことにより、強い絆と親密な関係が築かれていくはず。また、中学生と高校生とが同じ学園で過ごし、行事や部活動などを通じて育まれる「異なる年齢の人間関係」によって、自発的で多面的な切磋琢磨が行われていくようになるでしょう。
本校は、全国で唯一「芸術科」を備え、難関大学を突破する「特進コース」も持つ「芸術科を有する中高一貫の進学校」です。以前より優れた芸術家を輩出し、全国的にも知られる芸術科と、1996年の普通科の大改革以来、教員たちの辛苦の結晶として独自の教育スタイルを確立し、2006年には大学進学実績の伸び指数全国2位(週刊ダイヤモンド)という評価も受けました。百年を超える伝統を持ちながら、「子どもたちにとってより良い教育環境とは何か」を考え、常に前進していく姿勢が認められた結果といえるでしょう。
現在の6・3・3制というしくみの中では、高校課程において中学校の学習を繰り返す重複部分が出ます。また、大学受験に向けて勉強しなければいけないことが多過ぎ、生徒たちへの負担が大きくなるというのが実情でした。そこで、本校では中学校開設にあたり、長い時間をかけて教員たちが研究・討議を重ね、一貫性のある6年間の教育プログラムと学芸独自の学習システムを作り上げました。その柱となるのが、入学してすぐに手渡す「シラバス」と呼ばれる授業計画案。表に示したように、学芸では高校の学習を先攻して中学校で学ぶことから、教科書を用いる場合もありますが、教師が作成したオリジナルのテキストを基本としています。、何をどのように学ぶのか、この学芸独自のシラバスを見れば一目瞭然。目標を持って生徒たちが自主的に勉強することができます。


「マイスタディプラン」とは、生徒自ら日々の学習計画とその実践結果、基本的な生活習慣などの自己分析シートを記載するノートのこと。生徒はこれにより、自分を振り返るとともに、基本的な学習習慣と生活習慣を確立することができます。また、担任はこのノートをもとに個別面接を行い、一人ひとりの状況を把握したうえで指導。生徒とのコミュニケーションもはかります。

■オリエンテーション合宿
1泊2日の合宿を通じて教師や生徒同士のふれあいが生まれ、早く中学校生活に慣れることができます。また、勉強の仕方や規律など基本的なことも学びます。
