学芸特進出身 教師インタビュー

高校時代の担任の先生に
憧れを抱いて、
教師をめざしました。

藤木 一輝 教諭
担当教科/英語

高校時代の3年間、どんなことに力を注ぎましたか?

学業では、放課後に友達と残ってお互いに勉強を教え合ったり、先生の板書の真似をしたりして理解を深めた記憶があります。部活動ではサッカー部に所属し、長距離走が得意だったため、ランニングメニューは先頭に立って取り組みました。

高校時代にどんな思い出がありますか?またどのように成長したと思いますか?

授業、部活、友達と一緒の帰り道、文化祭や体育祭、球技大会等の行事、全てが思い出です。未だに成長した実感はありませんが、「よくわからないもの」「苦手意識のあるもの」に対してすぐ拒否をするのではなく、少し付き合ってみることは意識するようになりました。

教師という仕事を選んだ理由、母校で働くことを選んだ理由を教えてください。

教員をめざそうと思ったきっかけは高校2年次の担任に憧れを抱いたこと、今の教科を選択したのは高校3年次の担任の面談でのアドバイスが大きく影響していると思います。英語がとても苦手で高校2年次に赤点を取るほどでしたが、試行錯誤しながら勉強し、なんとか英文学科に進みました。大学では1年間アメリカに留学をし、そのうちの半年間フロリダのディズニーワールドで働きました。赤点を取るような人でも英語を使って仕事ができるという経験から、英語に才能は関係ないということを伝えられたらなと思っています。

担当教科について、特に力を入れて指導されていることを教えてください。

「教える」は極力減らして、アクティビティやペアワーク、グループワークを通して生徒の皆さんが自分で気づき、学び、学び合うことができるように授業をデザインしています。特に英語は実際に口にして、言葉にして、文章にして初めて気づくことや身につくことがあると思うので、失敗やミスはあまり気にせずどんどん自分で動くことを促しています。

高校時代にどのような力を身につけて欲しいですか?また、身につけた能力を将来どう役立てて欲しいですか?

自分に素直になること。いろいろな物事をありのまま肯定的に捉えること。どんな些細なことでもいいので毎日欠かさず何かをやり続けること。将来にどう役立つかは生徒の皆さんにかかっています!

浜松学芸高校にはどんな魅力があると思いますか?

浜松学芸高校には、特進コース、地域創造コース、科学創造コース、音楽コース、美術コース、書道コースと様々なコースが設置されています。自分の興味のあることを多様な価値観の中で磨くことができる場所だと思います。これから入学してくる皆さんとどんな3年間を一緒に創れるかワクワクして待っています。

「温かい学校」であることが、
浜松学芸高校の魅力です。

髙林 海彩杜 教諭
担当教科/保健体育

高校時代の3年間、どんなことに力を注ぎましたか?

部活動(アウトドア部)に力を注ぎました。日々のトレーニングメニューは部員で組み立てます。中学校の時、運動部に所属していた人が多数であったため、中学までのトレーニングを持ち寄ったり、新たなメニューをつくったりして、体力づくりをしました。この活動を通して「目的を考えて道筋を立てる力」が身につき、高校卒業後も生かすことができる能力となりました。

高校時代にどんな思い出がありますか?またどのように成長したと思いますか?

やりたいことをとことんやった3年間でした。先生とぶつかったり、友だちに助けてもらったりする中で、「やりたいことは何か?」と自分を客観的に見つめられるようになった高校生活でした。自分のやりたいことをとことん追求したことによって、「将来どのような道に進みたいのか」を明確にすることができました。大学では、自分の選んだ専門分野で誰よりも自主的・主体的に学ぶことができたと言える自信があります。

教師という仕事を選んだ理由、母校で働くことを選んだ理由を教えてください。

中学生の時、ぼんやりと教員になりたいという思いを抱きながら浜松学芸高校に入学しました。そんな私が学校生活で一番楽しく、大好きだった時間が、「保健体育」の授業です。友だちにも「保体のために学校に来てるよね」と言われたほどです。「○○の授業が楽しいから学校に行きたい」。そう思えるような授業・環境をつくれる教員になりたいと思い始め、そのきっかけであったこの浜松学芸高校で教員をしたいと思いました。これは、「運動・スポーツが好きな生徒を育てる」という今の想いにつながっています。

担当教科について、特に力を入れて指導されていることを教えてください。

「運動をすることが好き・面白い」という想いを、一人でも多くの生徒が持てるよう意識しています。運動は健康を保つ上で重要なものであり、生涯にわたって私たちの生活に関わってきます。好きでなければ運動は継続しません。だからこそ、積極的に運動に関わることができる生徒を育成できるよう、工夫しています。

高校時代にどのような力を身につけて欲しいですか?また、身につけた能力を将来どう役立てて欲しいですか?

「失敗から学べる力」を身につけてほしいと感じています。私は、成長するカギは失敗すること、そして成功するために改善点などを思考することだと思います。失敗を恐れず、むしろ失敗を楽しんでたくさん考え、成長してください! こういう考え方が当たり前になった時、成長し続ける人になることができ、どの道に進んでも明るい未来が待っていると思います。

浜松学芸高校にはどんな魅力があると思いますか?

私の在学中も現在も、「温かい学校」であることが本校の魅力だと思います。「生徒の悩みを親身になって聞いてくれる」。このことを、在学中は当たり前のことだと感じていました。しかし、卒業して初めて、このことが当たり前ではないのだと気づきました。生徒に対してとても丁寧で思いやりがある学校だと思っています。入学を控え、不安を抱えている人もいると思いますが、安心して4月を迎えてもらえたらと思います。

高校生の頃から
学芸が好きで、
先生たちのことも好きでした。

佐川 優 教諭
担当教科/国語

高校時代の3年間、どんなことに力を注ぎましたか?

私は部活動に所属せず、習い事もしていなかったので、正直力を注いだものとしてピンとくるものはありません。でも、勉強することは嫌いではなかったので、前向きに学ぶことはできていたと思います。

高校時代にどんな思い出がありますか?またどのように成長したと思いますか?

これ、という特徴的な思い出はすぐに思い浮かびませんが、浜松学芸高校に入って友だちの輪が広がりました。いろいろな人がいて、男女仲良くどんどん人脈が広がったと思います。「友だちの友だちは友だち」という言葉を実感しました。また、先生たちの存在も欠かせません。先生同士の仲の良さは生徒にも伝わっていて、授業内で他の先生の話が出てくると盛り上がりました。

教師という仕事を選んだ理由、母校で働くことを選んだ理由を教えてください。

大学を受験した後(教育学部)も先生になろうとは思っていませんでした。アルバイトで家庭教師をしていた時、教えていた生徒がテストで1番になったと喜ぶ姿を見て、自分もうれしかったと同時に、自分が生徒のことをこんなに喜べるのかと驚きました。この体験がターニングポイントだと思っています。私は高校生の頃から学芸が好きで、先生たちのことも好きでした。変わらず指導している先生たちと、慣れ親しんだ環境で仕事ができたらいいなと思い、先生になるなら学芸と思っていました。

担当教科について、特に力を入れて指導されていることを教えてください。

国語に苦手意識を持つ生徒は多いです。まずは「間違っていてもいい」ということを伝えます。表現しなければ何事も伝わりません。なんとかして自分の言葉で表現しようとする、その粘り強い姿勢が見られた時は、うれしさがこみ上げます。また、作品を通して「自分」は何を思うか、ということも大切にしています。自分の生き方に正解はありませんが、作品を通して多くの考えに触れながら、答えのヒントが見つかればいいなと思っています。

高校時代にどのような力を身につけて欲しいですか?また、身につけた能力を将来どう役立てて欲しいですか?

まわりに頼るのではなく、「自分」はどうしたいのかという思いを軸に行動できる人になってほしいです。今現在、情報が豊富にある中で、人は受け身になりがちです。そうではなく、発信する側になって世の中をリードしていく人になってもらえたら、と思います。

浜松学芸高校にはどんな魅力があると思いますか?

私が在学していた頃より学びの幅が広がったと感じています。新コース(地域創造コース、科学創造コース)の設立や、探究活動の導入など変化しているところが多く、多様な社会を反映した学校になっていると思います。また、校則を見直したり新たな制度を取り入れたりと、常識にとらわれない柔軟性も魅力だと思います。

卒業した時
「本当に学芸で良かった」
と思いました。

大城 友哉 教諭
担当教科/英語

高校時代の3年間、どんなことに力を注ぎましたか?

高校1年生・2年生の時は、毎日を過ごすのが精いっぱいだったような気がします。勉強(宿題・予習・復習)に追われる日々でした。部活動は卓球部に所属し、月曜日以外は毎日練習があったので、時間管理ができていないときは学習と部活のバランスが崩れ、苦労した記憶があります。部活動を引退し、高校3年生では受験に向けて勉強に本腰を入れることができていたと思います。まわりの友だちの模試結果を聞くたびに危機感を覚え、それが原動力となっていたのかもしれません。

高校時代にどんな思い出がありますか?またどのように成長したと思いますか?

部活動の最後の大会のことが印象に残っています。私がリードしていたのに逆転負けしてしまいました。終わった後に励ましてくれたのが先生や友人たちです。そのことを今でも感謝しています。高校時代の友だちとは今でも付き合いがあります。クラスの友人はもちろん、部活の同級生や先輩・後輩も困った時に助けてくれます。仲間の大切さを学んだ学校生活だったと思います。

教師という仕事を選んだ理由、母校で働くことを選んだ理由を教えてください。

教師という仕事に就いたのは「偶然」です。私は新卒採用では別の企業に勤めていましたが、縁あって母校で英語を生かせる教員という仕事に就くことになりました。小学校・中学校・高校・大学のときに考えていた将来像は、それぞれの時代で異なっていました。紆余曲折を経ていろいろな経験をしたことが、今の自分を形成していると思います。そのため今自分が気になっていることや夢中になれることに取り組むことが、自分の将来につながると信じています。

担当教科について、特に力を入れて指導されていることを教えてください。

英語という教科の特性上、「読む・聞く・書く・話す」ができることが一つの目標です。まずは英語を読むための基本ルールを学び、音を聞く、英語を書く、そしてそれを使って発表する場を授業内に取り入れています。また英語を正しく使えるのがベストですが、間違いを恐れずに使ってみることで、次からは間違えないように意識したり、もっと勉強しなきゃと考えたりするようになると思います。そのため、間違える場面や「分からない」と感じる場面をあえて増やすように気をつけています。

高校時代にどのような力を身につけて欲しいですか?また、身につけた能力を将来どう役立てて欲しいですか?

3年間を通して、学ぶことの楽しさや友人の大切さを感じ、将来を切り開いてほしいです。興味を持ったことも、あまり興味を持てないことも何でも学び、仲間と支え合いながら学校生活を送ってほしいですね。

浜松学芸高校にはどんな魅力があると思いますか?

浜松学芸高校には、温かさがあると思います。卒業生も多く遊びに来ますし、卒業生が来てくれたときは私もうれしい気持ちになります。実は私は、併願でこの浜松学芸高校に入学しました。最初は複雑な気持でしたが、卒業してみると本当にこの学校で良かったと思います。学芸の良さは、昔から変わらない生徒や先生たちの温かさにあると思います。私が高校に入学したとき、「与えられた環境の中で頑張れ」と声をかけてもらいました。入学当初はその意味がよく分かりませんでしたが、卒業後に分かったような気がします。温かさこそが浜松学芸高校の風土なのではないでしょうか。