「計画を着実に実行する力」
が養われた、私の高校時代。
担当教科/英語 杉浦 貴哉 教諭

杉浦先生は浜松学芸高校の出身ですが、どんな3年間を過ごしましたか?
学業中心の3年間でした。日々の授業の予習・復習、小テストの対策などに追われ、毎晩遅くまで机に向かっていた記憶があります。
私は湖西市から片道80分ほどかけて通学していました。限られた時間をいかに有効に活用できるかが大切であったため、時間の使い方には特に気を配りました。また、定期試験前や受験期には友人と目標点数を設定し、互いに励まし合い、時には競い合いながら切磋琢磨しました。こうした経験を通し、目標から逆算して計画を立て、着実に実行していく力が養われたと実感しています。
高校生活で特に思い出に残っているのはどのようなことですか?
高校3年間を振り返ると、友人や先生方などの多くの方々との出逢いに恵まれ、人とのつながりを深く実感する日々だったと感じます。楽しい時間を共有しながらも目標に向かって一緒に頑張ってくれた友人たちや、勉強や進路に悩んだときに真摯に相談に乗ってくださる先生方の存在に幾度となく支えられました。また、部活動や学校行事における仲間と一つの目標に向かうことの楽しさや喜びを共有する経験は何ものにも変えがたいものです。こうした日々の中で、私は自然と協調性を身につけるとともに、周囲の方々への感謝の心を育むことができたと感じています。
教師という仕事を選んだ理由や、母校で働くことを決めた理由を教えてください。
大きなきっかけがあって教師という道を選んだというわけではありません。しかしながら、生徒たちと日々を共にし、その成長を間近で感じられるという点に魅力を感じたことが出発点でした。
日々の授業や何気ない対話の中で、生徒たちの小さな変化や成長を感じられる。このような経験の積み重ねこそがこの仕事の何よりの喜びです。また、日々生徒一人ひとりと向き合う中で、教えるという立場でありながらも教員自身も多くの気づきや学びを得て、共に成長することができる仕事でもあります。自分がお世話になった母校で、生徒たちと関わる機会をいただけていることには感謝の気持ちでいっぱいです。
英語を指導する上で、特に意識しているのはどのようなことですか?
学芸高校特進コースの目指す生徒像は、「自立した学習者」です。授業を設計したり、授業中に話をしたりする際も、「どうしたら生徒たちが自ら進んで学びたいと感じられるか?」という問いに常に立ち返るようにしています。授業においては、生徒一人ひとりが自信と自己肯定感を育むことができるよう、課題設定や声かけに工夫をしています。
例えば、生徒が英語で何かを表現し、「できた!」という手応えを感じることができれば、それは確かな自信へと繋がり、次の学びへの原動力ともなります。また、生徒が個々の学習目標を意識し、目的意識を持って学びに取り組む姿勢を育むことを重視し、そのための指導や仕組みも取り入れています。英語力の向上はもちろん重要な目標の一つですが、生徒が主体的に学び続けられる力を身につけることを目指し、日々授業に臨んでいます。
高校の学びを通して、生徒たちにどんな力を身につけてほしいですか?
近年、「これからは正解のない時代だ」という表現を耳にする機会が増えました。しかし私は、「自分にとっての正解を探し求め続ける時代だ」と捉えるべきだと考えています。かつてのように「これをしておけば間違いない」という道筋が見えにくい今、求められているのは、失敗を恐れず挑戦し、自分のやりたいことに思い切り取り組み、自分なりの答えを模索する姿勢です。他者との比較ではなく、自らの価値観や目標に根差した自分軸を大切にする。このような姿勢を身につける高校生活を送ってほしいですね。そして、教科学習こそがその基盤として欠かすことができないものの一つです。学芸の楽しく充実した授業を通して基礎学力を培い、学びの多い3年間にしてほしいです。
学芸への入学を検討している人に向けてメッセージをお願いします。
本校は、生徒の個性を尊重し、やりたいことを後押ししてくれる温かい学校です。生徒一人ひとりが自分の思いや夢を大切にしながら、それぞれの歩幅で着実に成長していける環境が整っています。生徒が安心して自分らしさを発揮できる雰囲気が日々の学校生活の中に醸成されています。また、社会の変化に敏感に目を向け、より良い教育を追求し続けようとする教員が多く在籍しています。新たな価値観や手法を積極的に取り入れ、生徒にとって最適な学びを追求し続けようとする姿勢は、本校の大きな魅力の一つです。
私たち教員は、生徒の皆さんの挑戦する気持ちを全力で応援します。新しい出逢いや経験を通して、自分らしく成長できる毎日が待っています。ぜひ、学芸で一緒に充実した学校生活を送っていきましょう!