高校卒業生座談会
自分の「好き」を見つけて、全力で取り組んだ3年間でした。
岡田瑠璃杏さん
芸術科美術コースを卒業。2026年4月より静岡文化芸術大学デザイン学部デザイン学科に進学。
清水瑠葵さん
探究創造科地域創造コースを卒業。2026年4月より中央大学文学部人文社会学科社会学専攻に進学。
二𣘺怜愛さん
普通科特進コースを卒業。2026年4月より静岡県立大学薬学部薬学科に進学。
石田陽己さん
普通科特進コースを卒業。2026年4月より大阪大学工学部電子情報工学科に進学。
- 浜松学芸高校に入学した理由を教えてください。
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- 石田:
- オープンスクールの時の学校全体の雰囲気が良く、先生方がいろんなことをすごく丁寧に教えてくださいました。その時の印象がすごく良くて、単願で受験しました。
- 二𣘺:
- 私は公立高校の併願校として受験しました。学校の雰囲気がすごく自分に合っていて、「もし公立高校に合格できなくても、学芸なら楽しく3年間を過ごせるな」という気持ちがありました。だから、公立高校の入試結果を知った後にすぐ気持ちを切り替えて入学することができました。
- 清水:
- 私は中学生の時、学芸の地域創造コースの生徒たちがフィールドワークを行っている様子をたまたま街で見かけたんです。「面白そうなことをやっているな」と思って調べてみたら、地域の企業と協働でいろんな活動をしていることが分かりました。そういう活動は、他の高校ではなかなかできないことだと思います。普通の高校生活とは違った何か特別なことをしたいと思い、学芸の地域創造コースに入ろうと思いました。
- 岡田:
- 私は小さい頃から絵が好きで、将来は芸術に関係する仕事に就きたいと思っていました。芸術科のある高校を調べる中で魅力を感じたのが学芸です。オープンスクールの雰囲気がすごく良く、「この学校で学びたい」と思って単願で受験しました。
- 入学後の印象や、高校入学後に力を入れたことを教えてください。
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- 石田:
- 入学前の印象と同じで学校全体の雰囲気が明るく、先生方のサポートが手厚くて良い学校だなと思いました。学業面では、中学よりレベルが高くなって最初はついていくのに苦労した記憶があります。自学自習の時間をあまり作れなかったので、毎日の授業時間に集中して勉強し、苦手な部分を作らないようにしました。
- 二𣘺:
- 私は先ほど、公立高校の入試後にすぐ気持ちを切り替えたと話したのですが、そうは言っても公立高校に合格できなかった悔しさはあったんです。だから、高校の3年間は悔いが残らないようにちゃんと勉強に取り組もうと思いました。選抜クラスに入ることをめざして、毎日の授業や定期テスト対策に力を入れました。
- 清水:
- すごい! なかなかできないことだと思います。
- 二𣘺:
- 限られた時間を有効に使おうと思って、通学時間を英単語や古文単語などの暗記に充てていました。机の上で勉強できる時は、集中して演習に取り組むようにしました。
- 岡田:
- 私は美術コースに入学する前、「まわりのレベルについていけるかな」という不安がありました。でも、実際はみんな同じ地点からのスタートで、基本的なことをいちから指導してもらえます。安心して美術を学ぶことができました。
1年生の時に油絵、日本画、彫刻、デザインの4分野をすべて学び、2年次から自分の専攻を決めます。どれも面白くて迷いましたが、最終的にデザイン専攻を選びました。
- 清水:
- 地域創造コースは、想像以上に自由にいろんなことができる環境でした。チーム作りやプロジェクトの基本的な進め方は先生から指導されますが、その後のクリエイティブな作業はすべて生徒自身がアイデアを出して進めます。
印象に残っているのは、2年生の時に「ROAD TO AKIHA ~新しいふるさとへの道~」というテーマで浜松の秋葉街道の魅力を引き出す観光プランを考えたことです。玉川大学観光学部主催の「高校生まちづくりコンテスト」に応募し、第3位に入ることができました。
- 先生方の印象も教えてください。どのような関わり方をしましたか?
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- 清水:
- 地域創造コースの先生方は、生徒と同じ目線で接してくださいます。生徒がふざけていたら一緒になって楽しんでくださるなど、本当に近い距離で関わることができます。そういう雰囲気の中で自分のやりたいことに取り組むことができました。
- 岡田:
- 先生方の指導がとても丁寧で、分からないことを質問してもパッと教えてくださいます。「この作品をもっと伸ばすにはどうすればいいですか?」と聞いた時は、作品の個性を引き出すようなアドバイスを的確にしてくださいました。デザインを専門とする先生から奥の深い話を聞くことができ、貴重な経験ができたと思います。
- 石田:
- 生徒と先生の距離が近く、悩みを打ち明けやすい関係があります。進路を決める時、自分のやりたいことが決まらなくて迷っていたのですが、その際にもアドバイスをいただきました。具体的な内容というより、「こういうことを考えてみるといいよ」というように、考えのまとめ方を教えていただいた感じです。その中で自分のやりたいことを見つけ、情報系の学科をめざすことを決めました。
- 二𣘺:
- 私は小さい頃から、薬剤師になることが夢でした。志望大学を決める時に考えたのは、将来地元に就職して静岡県の医療に貢献したいということです。そこで、県内の就職率が高い静岡県立大学の薬学部を志望しました。
推薦入試に際して、先生方には面接練習や志望理由書の作成、過去問の学習のサポートなどをしていただきました。過去問は解答例が公開されていなかったので、先生が答えを作ってくださったんです。問題を解いた後は先生と一緒に答え合わせをして、解き方の確認までしていただきました。そこまで対策していただいたからこそ、落ち着いて受験することができたと思います。先生方には本当に感謝しています。
- 清水:
- 私も先生方に本当に手厚く進路サポートをしていただきました。私が受験した総合型選抜の試験では、志望理由書や小論文の作成が必要です。その準備をする際、先生が「この日までに志望理由書を完成させる」といった形でスケジュールまで考えてくださいました。どの生徒に対しても、「本気で受からせる」という思いで接していることが伝わってきました。ここまで密接に受験サポートをしてくださるのは学芸しかないと思います。
- 大学受験で、良い結果につながった要因は何だと思いますか?
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- 石田:
- 短期的な集中力を活かして勉強をしたことが、学力向上につながったと思います。私はあまり面接が得意ではなく、逆に筆記試験に自信があったので、自分の強みを活かそうと思って一般入試で受験しました。
- 二𣘺:
- 私は石田さんのように短期集中で結果につなげられるタイプではないので、1年生の時からコツコツと勉強する習慣を作ってきました。毎日1時間でも2時間でも勉強をするという基盤を作れたからこそ、3年生になって長時間勉強する時でもそれほどつらいと思わずに継続できたと思います。
- 清水:
- 地域創造コースは、私のように総合型選抜で大学に合格する生徒がとても多いです。地域の企業と連携してプロジェクトを行うなど、他の高校ではできない経験ができ、その結果が実績として残ります。自分たちの取り組みの実績をアピールできることが、総合型選抜の入試に強い理由の一つだと思います。
- 岡田:
- 私は高1の時から静岡文化芸術大学のオープンキャンパスに行っていて、早い段階から入学を志望していました。その目標を実現でき、とてもうれしく思います。
美術コースの友だちの多くが、美術予備校や画塾に通わずに美術系の大学を受験しています。美術コースの先生方の指導を受けてしっかりと対策すれば、美大に合格できる環境があると思います。
- 大学入学後の目標を教えてください。
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- 岡田:
- 大学のデザイン学部で、デザインを幅広く学びたいと思っています。また、作品展などにも足を運んで自分の感性を磨き、表現力を鍛えたいと思います。大学卒業後の目標は、人の心を動かせるようなデザイナーになることです。私も二𣘺さんと同じように地元に貢献したいという気持ちを持っているので、グラフィックデザインや広告、商品パッケージなどのデザインを通して、地元に関わる仕事をしていきたいと思います。
- 石田:
- 私は工学部の電子情報工学科で機械学習について学びたいと思っています。安心してAIを使えるような社会の実現に貢献できるように、研究に取り組んでいきたいです。
- 二𣘺:
- 薬剤師になるための勉強に力を入れることはもちろん、研究にも興味を持っています。特に薬の副作用について研究したいと思っていて、さまざまな副作用がどういう原理で起きているのかを明らかにしたいです。そういう知識があれば、将来病院や薬局に勤めた時に患者さんの不安を減らすことができると考えています。
- 清水:
- 私は、社会学の中でも社会構造という分野に興味を持っていて、深く学びたいと思っています。また、学芸で高校時代を過ごして先生方と関わることが楽しかったので、教員免許を取りたいという気持ちもあります。
- 最後に、浜松学芸高校の魅力を自由に語っていただければと思います。
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- 二𣘺:
- 一般的に、真面目に勉強をしている人が「がり勉」と呼ばれたりすることがあると思います。私も中学の時に言われてすごく悔しさを感じ、そういうことを言われない環境に入りたいと思っていました。学芸には、勉強にしても部活にしても、「がんばっている人を茶化したりしない」という風潮がちゃんとあります。逆に「勉強をがんばっていてすごいね」と言ってくれる人が多いので、さらにがんばろうと思えます。その結果、生徒一人ひとりが何かに特化した高校生活を過ごしていることが、学芸の良い点だと思います。
- 岡田:
- すごく共感します。私も中学の時は絵ばかり描いていて、二𣘺さんと一緒でそのことを茶化されたりしたのですが、学芸は自分以外にもそういう人が集まっていて、とても恵まれた環境だと感じました。同じ目標を持つ仲間から刺激をもらえるし、やる気が出ます。そうして影響し合い、背中を押してもらったことで、受験も乗り越えることができました。
たとえば絵を鑑賞した時に「この作品のこういうところがいいよね」とディスカッションすれば、友だちからもいろんなことを学べます。お互いに高め合える環境だと思います。
- 石田:
- 中学の時よりもクラスメイトが個性豊かで、二𣘺さんや岡田さんが言っていたように、みんなが自分のやりたいことに打ち込んでいます。周囲の人から多くの刺激をもらいましたし、自分の視野が大きく広がりました。
- 清水:
- 自分の「好き」を伸ばせることが学芸の魅力だと感じていて、好きなことに取り組む友人たちから、たくさん刺激をもらいました。
また、高校時代を振り返って思うのは、「3年間で人が変わる」ということです。私は中学時代まで人前で話すことが苦手で、すぐ緊張してしまいました。でも学芸に入って人と話す機会が増え、コミュニケーション力を高めることができました。本当にこの3年間で自分を変えることができたと思います。
※掲載情報は取材時(2026年3月時点)のものです。